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アニメ『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』 第3話雑感

天童くん会席って言葉を思ってしまうくらいに天童くんメインの放送回だった。有り難かった…(結局現時点で6回ほど視聴)。

ツッキーに時間差攻撃見破られてからの「あれっ?」すごくかわいいし、「工 ストレート締めて」「アレは完全フェイク」「しつけぇな眼鏡小僧」の言い方めっっっっちゃ好きだった。

この路線の抑揚のない言い回しがとても好きだな~と思いながら、そう思うのはやっぱり抑揚のある部分との対比効果なんだろうな、とも考えていた。

天童くんのしゃべり方ってわりと抑揚が寄せては返す感じで、それもまたゾワゾワする要因のような気がする。そしてこれは多分木村さんないし制作の方々の意図的なテクニックで、抑揚が一定してないから聞いてて落ち着かなくなる感じで意識に残るのかもしれない。

収まりの悪さこそが天童くんであって、そこを描き出すためにわざと一定させないというか…。

圧巻の天童くん回、その中でも強いインパクトを残したのは間違いなく天童くんのあの歌の部分なのでは、と思う。忠が日向と交代する場面でいきなりインしてくる天童くんの歌、ほんと初見のとき声出して笑っちゃったし何度見ても笑う…(今感想書くために部分的に見返してやっぱり笑った)。たぶん「ナニヲー?!」の部分の声の裏返りにその一因ある。

原作の同じ場面読んでたときは自分のなかではそうインパクト残す場面でもなかったんだけど、こうして動いてしゃべると想像以上に声張って歌い上げてるし原作以上にノリノリで楽しそうだし(かわいい)、すごいインパクトある…春高出場をかけた県大会の決勝戦でこんな奇行するってよく考えればほんとレジェンドだ。

天童くんの歌超笑うし癖になるし、MP吸い取られそう(マホトラ系男子って思った)。

天童くんてホント行動が残念だよねって女の子に言われてそうな天童くんでもあって、徹底してヤバイ奴にしようというプロダクションIGと木村さんの気骨を感じる。この非モテ感とても推せる…(私はどちらかと言うと天童くんはモテない路線を支持してる)。

とにかく第3話の力点が天童くんの歌のところに置かれてた感じすんごいサンキューだったし見てて超楽しかった~。

あと獅音くんナイッサのところ前を向きざまに目を閉じる天童くんのコマがとてもかわいいし(第1話のときに「ん???」って思ったけどアニメは獅音くんで統一みたいだ)、「ノッて来たあ~!!」のお顔もほんとかわいい。あと若利くんと並ぶことで体格が強調されて天童くんの首の細さに「おお…」となったりしていた。そしてフライングレシーブする白布の兎っぽさも好きだった。白布は華奢に見えて意外と寸胴で筋肉質だったらすごくよいな、と思う。

全体を通して作画やっぱりきれいだな~という印象。だけど個人の感想としてはなんとなく平板な感じあるなあ、とも思っていた。

甘ぇわって言う天童くんのお顔ほんとに作画さいこうなのにその後日向に向かっていく天童くんの動きは初見でイメージよりもなんとなくアッサリしていた感じもあった。でもその後の天童くんの伸ばされた腕の作画も好きだし叩き落す動きも好きで、特に伸ばされた腕と手の甲のところは何度かスローモーションでも見てしまっていた。骨格の際立つ節ばった感じといい肉の薄そうな感じといいどこか生々しさもあって、それが天童くんのいかにもコミカルリリーフな部分とのギャップでもあってすごく引きつけられる。

 

アニキュー、点ではすごく好きなところたくさんあるけど線になるとムムム…ってなるというのが正直なところだなあ、とも思っていた。

第3話という天童くん会席、品数も多くてとてもおいしいけどどうもアッサリまとまりすぎて食い足りないというか…(もちろん動いてしゃべる天童くんほんとに嬉しいしすばらしい、という前提ありきの感想ではあるけど)。

原作よりもキャラクターとしてのアクの強さが打ち出されている一方で、プレーとしての見せ場はかなり抑えめな演出にとどまってる印象を受けるせいなのかもしれない。勝手な主観として、アニメの天童くんは60%くらいの稼働率の省エネ設計なプレースタイルだな、というのが第3話を最初に見たときの印象だった。同じブロックなら伊達工の青根くんのブロック描写の方がずっとパワフルで力が入っていたような気もする…と思いつつ、アニメの天童くんのプレースタイルは軽妙で器用、力の抜き方を知ってる感じがより強く出ているなあ、と思う。要するに私の主観では天童くんよりも青根くんのブロック描写の方が強豪感あってそれがモヤモヤした、という感じだった。

とはいえそれってあくまで印象だし、青根くんと比較してどうこう、っていうのも原作のプロフィール準拠の演出のような気もしてくるし(青根くんはパワー5、天童くんはパワー2)、そういう意味ではいかに天童くんのプレースタイルを描くか、いかに今までの描写と差別化していくか、っていう制作側の方々の腐心が見えるような気もしてくる…。

そんなことを考えながら原作での天童くんのプレースタイルをどう考えていたのか、って改めて振り返ってみたんだけど、どうも私は無意識に白鳥沢という強豪感と天童くんの底知れなさとで体力無尽蔵のキャラクターのようにも考えてしまっていたふしがあるみたいだった。勝手にアニメの天童くんと比較して原作の天童くんの方が強そう、負けなさそう、と思って違和感を覚えてる自分は確かにいたんだけど、よくよく考えてみれば体力のなさを考えてあえて器用な力の使い方をしてる天童くん、という方が演出として正解のような気もしてくるというか…。

とはいえ今日の俺120点の湧き上がるような感じは原作に軍配上がってたような…とも思うし、アニメだと天童くん自体が比較的アッサリ攻略されちゃったように感じてちょっと辛かったのも本当だった。いやでもその辛さも、勝手に第3話を天童くん回だって自分のなかで囲い込んで一点の曇りなく無敵さを見せつけてくれるだろう、とか思っちゃってた自分の問題かもしれない。原作読み返すにやっぱり0点か120点のプレースタイルという位置づけ上その波は普通に描かれていたわけで、それを都合よく自分のなかで捻じ曲げてあまり意識できていなかったんだなあ、と。

あと天童くんの演出について、音声的なところだけでなくキャラクター性の打ち出し方にもわりとそういう抑揚があるなあ、と改めて思った。

キャラクター性の打ち出し方、というのはやっぱりハイテンションでコミカルな部分と底の部分に横たわっているヒンヤリした理性的な部分とのギャップ、のところ。原作で丹念に描かれている天童くんのそのギャップをアニメの表現に落とし込むのってほんとすごい悩ましそうだ…と思う。

アニメではそういうキャラクター性の打ち出しのために天童くんのテンションの波をあえて振れ幅でかめに設定してる印象もあって、しかしなんとなく強弱のつけ方が原作と違うようにも感じて戸惑うのも本当だった(えっちょっと今のえっ…アッ 今の好き好き今のイイネ~~~! っていうのが一度の放送回につき何度も繰り返される感じ)。

具体的に言うと天童くんの歌のところは原作ではそこまで強調されてなかったけどわりと今回の放送回ではメインの位置に置かれてる感じ、甘ぇわや今日の俺120点のところは原作よりもインパクトが抑えめな印象、のあたりが代表例かもしれない。

個人的には腹立つ~!が勝手に抱いていたイメージよりもギャンギャンした言い方で苦手で、やっぱお前らおもしれ~!ってアニオリ台詞私は無い方が好きかもしれない。

あと天童くんの歌のときに歌詞を聞かれる人が柴田くんから瀬見くんへ変更になってたんだけど、英太くん天童くんに距離ある…って思ってしまってちょっと寂しかった。

でもtwitterでアニキューの感想をぱらぱら見ていたらちょうどこの部分について言及している方がいて、なんだか泣きそうになってしまった。

 

 

私の主観では寂しいという感想にとどまってしまっていたけど、そう考えるとすごく優しくてすばらしい場面だな、とも思った。誰かの感想に違う視点を提示される瞬間ってホントすごく喜ばしい。

あとアニオリ台詞といえばさいでゲスからの語尾が変だぞ天童がすんごくかわいかった…。