日記(9/1~9/24)

 

 

・餃子パーティー

午前中は新築の賃貸のオープンルームを一人で見に行って(お昼はケンタッキーに入ってクロワッサンとカーネルクリスピー、オレンジジュース。チープだけど満足感の高い組み合わせだった)、午後は先輩のおうちで餃子パーティー。

先輩の家は駅から徒歩3分くらい、すごくきれいで広いお部屋だった…!

スーパーで皆で買い物に行って、餃子を包んで、ホットプレートで一気にたくさん焼いて食べた。明太子ととろけるチーズの餃子もおいしかったな~。

先輩の婚活の話も興味深かった。

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・デスミュ

デスノート』のミュージカルを先輩と観劇。チケットが余ってしまったらしくてお声かけいただいて、有難くご一緒の運びに。

主人公の月役はWキャストで、前に柿澤さん回は観ていたんだけど、今回は浦井さん回。浦井さんの演じる月は冷たい感じで、先輩の言い方を借りるとちょっとヒステリックな雰囲気。

濱田めぐみさんの歌が好きだな~と思った。なんか前もそう思った気がする。

先輩が風邪だったので観劇後はそのまま解散。

 

・合宿

自転車部の合宿に行ってきました。

いやも~ホント1年ぶりにまともに乗ったよ…さすがに勿体ないし、もっと乗る機会を作りたい。が、現実難しい。

ビンディングデビューして一回転びもしたんだけど、その後はわりとスイスイ乗れて楽しかった。

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泊まった部屋からの景色。空の色がきれいだったんだけど、写真に残すのは難しいね~。

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夕飯が豪華。船盛も伊勢海老も出た。

今回初参加の一年下の代の子といろいろお喋りできたのも有難かったな~。その子は私が今いる係に4年前に新卒で配属されてて、仕事のこととか人間関係のこととか聞かせていただいた。

人付き合いをうまい下手で論じるのはちょっと我ながら嫌な感じもしなくはないんだけど、彼女はすごく人付き合いが上手な子で、自分に足りない部分を実感させられた思いでもあった。

一日目の夜に自転車用のウェアを洗濯しよう! というお話になって、近くのコンビニに洗剤を買いに出かけて、ついでに浜辺を軽く散歩してもみた。パピコの梨味を半分こにして食べながら台湾旅行のお話を聞いた。台湾のお茶いいなー。

帰りの車の中、部長さんと後輩のその女の子が繰り広げるプロレストークも面白かった。

そして久しぶりに弱虫ペダルが読みたくなって、合宿から帰った後に49巻以降をまとめ買いしてしまった。面白かった。京都伏見がオール坊主になるところすっかり忘れてて「?!」となった。小鞠ちゃんのおぐし…。

 

・友達(新婚)のおうちに遊びに行った

代官山で髪を切って、歩いて中目黒のgreen bean to bar chocolate(https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13188866/)に行きました。

twitterで画像が回ってきたチョコレートパフェが食べたくて、その前の週に友達と一緒に行ったんだけど、その時はチョコレートパフェが品切れだったのでリベンジ。

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プレミアム天童くん感!

甘さは控えめだった。上に載ってたマカロンが好きだったな~。

さらに歩いてヨハン(https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13003450/)へ。チーズケーキを買って帰ろうと思ったらうっかり4種類詰め合わせに目が眩んでしまい、購入してから「さすがに一人で食べるには多い…」となる。

友達にお渡しすればよいのでは? と思いついてしまい友達とそのご結婚相手のお店に行ってみた。

お店に着いたのがだいたい17時頃。

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噂に聞きし友達のご結婚相手の方が一人でお店番をしてて、しかしなんかご挨拶のタイミングも逃し普通にカレーうどんを食べてしまった。カレーうどんめちゃくちゃおいしかった…。

会計の時に「〇〇さん(友達)いますか?」と聞いて「これよかったら…」ってチーズケーキをお渡ししようとしたらご結婚相手の方が友達を呼んでくれるという展開に。友達はお店の上のマンションで寝てたみたい。れ、連絡してなくて申し訳ない…!

数分で友達がきて、お店でしばらく立ち話。そしたら新居に遊びに行く流れになった。

入籍してからお部屋を移ったみたいで、まだ片付けの途中だって言っていた。

本棚の本を見ながらしゃべったり、塩の味比べをさせてもらったりしたのがなんか楽しかったなー。塩とたばこの博物館というところに行って、この前も買い足したらしい。

ビールのために凍らせてたグラスで冷たい水を飲みながらだらだらさせていただきました。

毎日楽しく過ごしているみたいで、なんだかよいなあと思った。

お土産にチョコレートをいただいて、本も3冊貸していただいた。

 

・婚活パーティー

行ってみた!

パーティーというかブースで横並びだったりテーブルで対面だったりでお話する感じ。

2回目の参加でマッチングして、ごはん→連絡先の交換をしました。

なんかいろいろ思ったはずだけど書きにくいなあ。

まあ話してて盛り上がらなかったなあと思うと相手も同じように思っているみたいだし、タイプじゃなかったのか相手のやる気がない場合もあるし(失礼だぞ!)、しかし自分で想像してた以上に男女ペアからあぶれている人っているものなのかもしれないな~と思った。

あとプロフィールシートは正直にいろいろ詰め込んだ方が会話のフックになるみたい。弱虫ペダルと自転車の話で場が持った場面が結構あった。

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婚活パーティーのついでに銀座ウエストでミルフィーユを食べた。飲みもののおかわりが無料なのがすごく嬉しい。

 

・壮行会

大学時代のサークルの同期の壮行会に行ってきた。

彼はドイツに1年かそれ以上は留学するみたい。

なんかこの年になるとなんとなく会えなくなってしまう人が多いから、こういう機会にちゃんと顔を出さないとなあと思うこの頃。定期的に会うようにしないとどんどん人と疎遠になってしまうからな~。

餞別の品として何を渡そうか考えてたんだけど、アリナミンEXゴールドを行きがけに買っていきました。渡したら喜んでもらえたのでよかった。

バタバタしていたみたいで、壮行会の日にやっと家具家電の処分が終わったとのこと。

彼は前も一度1ヶ月間ドイツに留学してて、そこで言葉が通じなくてキツかったから今回のために語学学校にしばらく通ってたみたい。

前に留学してた時、自分は先生がしゃべったことがわかんなくてポカンとしてるのに周りが面白そうに笑ってる、みたいなことがツラかったって話になんだか米原さんを思い出したりした。

あと後輩が社会人になってからも小説を書いてて、新人賞に応募したりしてる、って話がなんだか眩しかった。

近況として婚活パーティーの話をしてたらまた別の後輩に「(私は学生時代から)変わらない」と言われて、ああそうだね私大学時代も彼氏がほしいトークとかしてたね…。

 

・部屋に網戸がついた

冷蔵庫の中のありあわせを盛り付けて遅い朝食。ほうれん草としめじとベーコンのソテーとにんじんのクミンサラダ、種なし柿。

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今年初めての柿は甘くておいしかった。

午後イチで工務店の方が来て網戸の設置作業。設置作業の合間に茄子の鍋しぎを作り、お風呂とトイレを掃除しクイックルワイパーをかけ、なんかスゲー家事が捗ってしまった。

念願の網戸、若干隙間があるからGが入ってこないか心配ではあるけど設置できてよかった~。網戸にして空気を入れると気持ちが良いなあ。お風呂場もじめじめしないで済むし。

網戸の後、なんとなくつるばみ舎(https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13190110/)に行ってみたり。

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あずきが品切れだったので、パンケーキはやめて卵サンドとスープを注文してみた。パンケーキの生地にたっぷりの卵が入ってておいしかった。

次はフルーツサンドを食べるのもよいなあ。

 

日記(8月中旬~8月下旬)

・高校の友達とごはん

だいぶ前から気になっていたお店にお誘いしました。

野菜をたくさん使ったお料理が好きそうな子を考えていたら一番に思い浮かんだので、それを口実にお誘いした感じ。

おいしかった~。お料理は3500円のコース。

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いろいろ話を聞いてたらこの一ヶ月ほどでお仕事を辞め入籍をしたとのことでした。げ、激動~!

今はご結婚相手のお店を手伝っているとのこと。きのこを食べながら最近は塩の食べ比べが楽しい、というお話をしてくれた。枝豆を茹でては塩を試すらしい。

結婚祝いでごはんをごちそうしたら、お礼としてひよこ豆のみそをプレゼントしてくれました。

mitsuura.jp

使い方を調べてたんだけど、コンソメの代わりに使ってもいいみたい。あとこのレシピもおいしそう!

http://mitsuura.jp/wp/?p=1844

ごはんを食べた後は私の部屋にお招きしました。

本棚と台所をまじまじと観察していらっしゃった…。

本棚といえば、米原さんの本に言及してくれたのがなんか嬉しかったな~。

お茶を飲みながら、友達が持ってきてくれた鳩サブレ―を食べてだらだらおしゃべり。

高校時代の話にもなって、自分は覚えてないことを相手が覚えてたりするもんで、なんだか照れたり恥ずかしくなったりしました。

駅まで送る道すがら「そっか新妻か!」って思い出してはウワー!となること複数回。

 

・天ぷらとプレゼント交換会

pixivの小説に出てくる天ぷら屋さんとおぼしきお店を、友達が発見したことから持ち上がった企画。

件の高円寺の天すけ(https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13010553/)というお店。

写真は卵の天ぷら。目の前で殻を割ってそのまま揚げてくれる。

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ブロッコリーの天ぷらがすごくおいしかった!

お昼ごはんの後は、アール座読書館(https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13096272/)でおのおの休憩タイム。私語禁止の喫茶店なので、別々の席に座ってみた。

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友達が座った席にはベタのいる金魚鉢、私の座った席には熱帯魚のいる水槽がありました。熱帯魚にはえさもあげた~。

アール座読書館を出た後は、一時間半ほどの別行動。

それぞれ高円寺の雑貨屋さんを回ってちょっとした贈り物を買って、プレゼント交換会をしようという企画。楽しかった~。最初にハチマクラ(ハチマクラ | 紙モノ・古紙・古道具・文具・雑貨)という雑貨屋さんには一緒に行ったんだけど、二人して昔の鉄道荷札にときめいていました。使い道わかんないけどほしい…。

贈り物を選び終えて再集合したのがだいたい16時くらい。

外でお茶をして私の部屋でお夕飯を食べようということになり電車に乗ったんだけど、行こうとするお店がことごとくお盆休みで閉まっていた…。

なのでケーキを買って私の部屋でお茶をしてプレゼント交換会になりました。

プレゼント、友達には「月のお茶」と「旅する石鹸」、ドライフラワーの植物標本(ハーバリウムというらしい)を選びました。

物語性のあるもの、天体、植物、理系っぽいモチーフ、というのが彼女っぽいかなあと思って選んでみたんだけど、喜んでもらえてよかった~。

友達からは本のかたちをした鍵つきの金庫(貯金箱にもなる)をいただきました。かわいいし実用的だし、自分ではなかなか買えないものだから嬉しかった!

貯金箱にして節約をがんばろうと思います。

プレゼント交換の後は旅行とかライブの予定を合わせて、高校の友達にいただいたうどんを茹でて食べました。

高校の友達がお裾分けしてくれたうどんもおつゆもすごくおいしかった。生うどんを茹でるのは私は初めてだったんだけど、茹で終わって冷水で洗っているとみるみるうちに表面がツヤツヤしてくるのが劇的で面白かった。

うどんの後は買い置いていたハーゲンダッツを食べて解散。充実だったな~。

 

・先輩とハイアンドローを観た

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本当は渋谷のセバスチャンをリベンジする予定だったんだけど、開店の頃に行ったらもう整理券を配り終わってしまっていて、結局かき氷は食べられず…。

途方に暮れつつ合流のために先輩と連絡を取っていたら、サバンナの高橋が通りかかり「!!!」となった。

先輩とはヒカリエでお昼とかき氷を食べて、ハイアンドローの劇場版を観に行くことに。

窓口でお金を払う段階で初めてレディースデーだと気づき、なんだか得した気分になりました。

ネットでの人気を観て劇場版の第一作は観ていたので登場人物は概ね知っていたんだけど、今作の序盤でバーッとわかりやすく背景等を説明してくれてたのですごく助かった。そして第一作よりも面白い…!

車で戦うところとかなんだかマッドマックスっぽかったな~と思いつつ。

映画の後は私のお部屋に移動、でコンビニで買ったごはんを食べて解散の流れに。

夜はマッサージに行って身体をほぐしていただきました。

 

・つるばみ舎のホットケーキ

行きたいな~と思っていた梅が丘のリトルツリーが移転して、つるばみ舎(https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13190110/)という名前で営業していると知ったのがついこの前。

休日のお昼に思い立って行ってみたらほんとにおいしかった~。

バターを溶かして、あずきとシロップの両方で甘くして食べるのが好き。

二回ばかり食べに行ってみて、私は一度に一枚だけ食べるのがいちばん満足度が高いみたい。

好きなものを好きでい続けるためにも、一度にたくさん食べるのではなくて、ちょうどいい量をこまめに食べに行く方がよさそう。

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備忘録3

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半休取って六本木でかき氷を食べて展示を見たときの写真。

 

転がる香港に苔は生えない (文春文庫)

転がる香港に苔は生えない (文春文庫)

 

 

どんなに愛着を抱こうと、その場所を離れなければならない時は来る。痛みを感じていないのではない。ただ、過去への執着は、未来への適応能力を鈍化させる。前へ進むことでしか痛みは癒せないことを、彼らはいやというほど体に刻みこまれてきたのだろう。(星野博美『転がる香港に苔は生えない』文藝春秋、2006年、p.89)

 

彼女はタンスの中から出てくる無数の買い置きの電球や何袋もの生理用ナプキンを、中島みゆきの歌声に合わせていい加減な日本語を叫びながら、楽しそうにバッグの中に放り投げていく。その様子に私は奇妙な感動を覚えていた。

なんでこんなに楽しそうなんだ。この部屋に対する未練とか思い出とか、そんな感傷を彼女は感じないのだろうか。

一方私は引っ越しが決まってからというもの、物を捨てるたびに心がチクリとし、人に物をあげるたびに心の中で別れをいい、街市に行けばあと何回ここで買い物をするのだろうと考えて涙ぐみ、思春期の傷つきやすい少女のように感情をフル回転させてぐったりしていた。

これが私たちに種類の人間の決定的な違いだった。過去をばっさり切り捨てて前に進む人間と、かたや過去をいちいち抱えこむ人間。移動を宿命づけられた人間と、あくまで定住が前提で移動にとまどう人間。(星野博美『転がる香港に苔は生えない』文藝春秋、2006年、p.196)

 

「きっと何かあると思う。俺がカナダで得たものも、きっとあると思う」

自分に言い聞かせるように彼は繰り返した。

「でもそれが何なのか、今の俺にはわからないんだ。時々、何もかも放りだしてどこかへ行きたくなる」

今にも泣き出しそうな阿強を前に、正直たじろいでいた。精一杯虚勢を張る彼に今まで反感ばかり抱いてきたが、いざ彼が本心を吐露し始めるとどう対応していいのかわからなかった。

「阿強はいつも努力してる。いつも勉強しようとしてる。私は感心してるよ」

彼は何も言わず、ただ私の言葉を待っていた。

「カナダで得たことが、きっといつかわかる日が来ると思うよ」

それは口先だけの慰めではないつもりだった。どんなに愚かに見えることも、自分が受け止めることができればいい経験となり、どんなに素晴らしいことも、今の自分が愚かなら無駄になる。手元に残った現在を金額で比較したいなら、彼は間違った選択をしたのかもしれない。しかし時間だけは、すべての人に等価で与えられる。その結果が出るのは、もっともっと先のことだ。(星野博美『転がる香港に苔は生えない』文藝春秋、2006年、pp.413-414)

 

言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫)

言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫)

 

 

みんなが緩やかに集まり、助け合うけれど、何も押し付けないし、押し付けられない。(中略)肝心なのは、いつも知的好奇心に満ちた面白がりやの集団であること。(米原万里『言葉を育てる 米原万里対談集』筑摩書房、2008年、p.364)

 

傍若無人ヒューマニスト、異文化複合のアマルガム米原万里は逝ってしまった。(米原万里『言葉を育てる 米原万里対談集』筑摩書房、2008年、p.365)

 

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

 

 

ヒトにも、モノにも、売れるか売れないかなんかに関係なく、それそのものの価値がある。いや、価値なぞ無関係に、それぞれ勝手に存在する。(米原万里『不実な美女か貞淑な醜女か』新潮社、1997年、p.11)

 

どんな醜悪な現実であれ、まっすぐ見つめよう。われわれはそこからしか出発できないのだから。これがこの映画に込めたメッセージだ。やはり次の世代に期待するしかないからね。たとえ少しずつでも、まともに働く人間が報われるメカニズムができてきたら、きっと革命は成功するよ。月並みだけど。(米原万里『不実な美女か貞淑な醜女か』新潮社、1997年、pp.115-116)

 

亡命ロシア料理

亡命ロシア料理

 

 

食欲も興味もなしに食事をするくらいなら、まったく食べない方がましだ、だって、官能的な喜びすべての中で、食べる喜びだけは悪徳となることがないのだから。そして、これは人が物心ついた時から死ぬまで楽しめるものなのだ。(ピョートル・ワイニ『亡命ロシア料理』未知谷、2014年、p.65)

 

料理と人生、つい比較してしまう。どちらにおいても「人は生きるために食べているのであって、食べるために生きているのではない」という格言は正しい。しかし、本当のことを言うと、人は美味しく食べるために生きているのだ。(ピョートル・ワイニ『亡命ロシア料理』未知谷、2014年、p.115)

 

 

無造作に表面の焦げた部分を削り落とすと、厚さにして六センチを超えるTボーンの肉を、面白いように腑分けしてゆく。しばらくして大皿いっぱいに肉が盛られた。肉は外側は完全に焦げているが、内側はまだうっすらとピンク色を湛え、その微妙な諧調が美しい。(四方田犬彦『ひと皿の記憶 食神、世界をめぐる』筑摩書房、2013年、p.255)

日記(7月下旬~8月中旬)

桃パフェ。

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桃パフェ2回目。

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ひとりで食べました。きっと誰かと一緒に食べた方がおいしい(反省)。

 

・会社の方とランチ×2

普段はデスクでコンビニごはんなんだけど、珍しく別部署の方とランチに行った。前の部署で同じ課だった主任さんからはプランターで育てているというミニトマトをいただいた。親切にしていただいて嬉しかった。

あとひとつ下の代の子ともランチに行って、会社の部の合宿に行くことになった。すごく人当たりの良い子で、ああこういう方が人から好かれるんだなァ…となんだか眩しかった。

 

・ローソンでスヌーピーのペアプレートを集めてた

周りの方々のご協力もあって結局ペアプレート×2セットをゲットしました。今はペアプレートが4枚自宅にあります。

友達を呼んだ時のケーキ用のお皿にしたいな~。

 

・先輩のご実家に遊びに行かせていただいた

渋谷のセバスチャン(https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131810/13127544/)でかき氷の予定だったんだけど、整理券の配布を終了していたので、お茶をしてタイ料理を食べてからご実家に遊びに行かせていただきました。

飼っている犬がすごくかわいかった。そして幸せそうだったな~。

あとご家族の方がすごくご親切だった。ああ家族っていいなあと羨ましくなって、私も実家に帰りたくなった。

 

・母とランチ

なんだかんだ初シズラー。胡桃とレーズンのパンにバターをつけて食べたのがおいしかった。あとはタコスとかタコライスを自分で作れるのが面白いな~。

行ったのはシズラーの押上店。藤井隆がテレビで紹介していたらしくて、それを見て母が「行きたい!」ってなったという経緯。

テレビではミニトマトの種類が何種類かあったんだけどな~、ということを3回くらい言っていた母でした。

母がどこかに行きたいっていうのってすごく珍しいから、できる限り叶える? というか、一緒に行くようにしたいな、って思う。今回のシズラーもそうだし、11月予定の台湾旅行もそう。

でも母が喜ぶことってなかなか難しくて、今回のシズラーも期待値が高すぎて思ってたような感じでもなかったみたいだった。うーん。

台湾旅行も似た感じの結果になる気がするなあと薄々思ってはいるんだけど、どうせならちゃんとしたところに泊まって下調べをした上で観光もして、その上でがっかりしてもらった方がいい気がする。たぶん最初で最後の台湾旅行になりそうだし(母だけじゃなくて私においてもそんな予感がする)、自分のためにも後悔のないようにしたい。

そんなことをモヤモヤ考えてたら、子どもの頃母が自分にしてくれたことのいろいろを思い出してもいた。してもらったこと、私は全部を喜んで受け止めるような子でもなかったから、母もそういう時はすごくガッカリしたんだろうなあ、と。それでもこの年になるまでずっと世話を焼き続けてくれたんだなあとも思った。

 

・母と買い物をした

スカイツリータウンをぶらぶら。夏セールで安くなってた。私は鞄、母はブラウスを買った。私の服と鞄が合ってないということ、通販で買うもんだからサンダルのサイズが合っていないということを母には指摘された…言ってくれる人がいないと気づかないから有難いな~と思った。

あとニトリでお弁当箱を買った。お弁当作りのトライアルキットとしてはこの上ない品物なのではないか?

母と別れた後、100均でバンダナを買ってお弁当包みも入手。

 

・お弁当デビュー

味玉とししとうの甘辛煮を前日に作って、翌日に大葉と梅の肉巻きを焼いてお弁当に。梅はチューブのやつを使ったんだけど、やりすぎたみたいでしょっぱくなってしまった…。

あと味玉、ビジュアルとイメージは好きだけど実際に食べるとウーン…という感じ。

 

・友達の誕生日祝い

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お昼→サンシャイン水族館サーティーワン丸善ジュンク堂という動線。

サンシャイン水族館は人が多かった~…。

チンアナゴコツメカワウソがかわいかった。

サーティーワンは前にテレビでやってたキャラメルリボンとジャモカアーモンドファッジの組み合わせ。

丸善は文具見ながらアレコレ話して楽しかったな~。秋になったら新宿御苑あたりで写生しようね、ってことになった。楽しみ。

池袋に向かうまでの間に『定年後』を読んでいたのもあって、老後の話をやたらとしたくなってしまってた。退職したらどんなことをしたいかなー、とか考えながら囲碁サロンを見ては囲碁もいいと思い、文具を見ては写生もいいと思い。

お腹がいっぱいだったので夕飯は食べずにバイバイして、帰り途中でステンレスのお弁当箱を購入した。のっけごはんを試したいなー。

 

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)

定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)

 

一人暮らし後のいろいろ

主に4月以降にあったことの覚書。


・クレカが止まった
家電と家具と生活用品を全てカードで購入してたら止まりました。
限度額が低かったのも原因…。
身の丈にあった生活がしたいだけ、だから別に家電もそんな高いのはいらないし家具とか生活用品はほぼニトリでいいし…と思ってそこそこ節制してたつもりがこの結果だったもので、なんだかショックだった。
家電量販店でカードが止まってすごく嫌な汗をかいた。そしてキャッシュカードがデビットカードになると知ったのもこの時。
そう、あといわゆる白物家電を買うのもこれが初めてで、必要な機能を吟味して決断していかなきゃいけない感じがなんだか大人じゃん…と今更のように思った気がする。
これは家電にとどまらずだけど、あらゆるものごとには規格があって、それを踏まえておかないと後々買い替えになってしまうから気をつけないといけないんだなあ。


・赤ちゃんGが巣を作る
台所になーんか黒い虫がいる…と思ってたけどまさかこれがGだとは…という感じだった。台所の作りつけの戸棚が巣になっていた!
赤ちゃんGを殺して、フンも掃除して、穴っぽいところをコーキングしてみて、対策用のスプレーを撒いて、っていろいろやったけど古い住宅だから完全におさらばするのは難しいのかなー。
アルコールスプレーも自作するようになりました。ハッカ油を入れたらすごく爽やかでいい感じ。あとキンチョーから出てるスプレーを教えてもらって、それがとても効き目がありました。


・天童くんのお誕生日をお祝いした
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ハヤシライスとチョコパフェを食べた!
待ち合わせの前に本屋さんに寄ったらバースデー文庫が置いてあったので、思わず5月20日のものを買ってしまった。
5月20日はバルザックの『谷間の百合』。しかし今も半分も読めていない…(合わなかった)。
前日の金曜日は終業後に先輩と話してたら23時半くらいになってしまって、結局電車の中で日付が変わって天童くんのお誕生日だった。
同じ職場に新卒で入って2年目の子がいて、その子が優秀でバリバリ働いていて、私も頑張らなければな~というこの頃。その子と比べてどこがダメなのか、ということを先輩には聞いてみたんだけど、自分でやっておきながらなかなか凹んだ。
今までも頑張っていなかったわけではなくて、自分のなかではちゃんと考えて仕事をしてきたつもりだったけど、でももっと本腰を入れないとダメだよな~…。特別に頭がいいわけでもなく、人から好かれるわけでもなく、要領がいいわけでもなく、まあそれでもきっと働き続けなくてはいけないし。
そんなことをモヤモヤ考えながら歩いていて、ホントに天童くんって私にとって要所要所で引導を渡してくれるような子だな、と思った。
この部署にくるまでは実家暮らしということもあって私の生活の中心を占めていたのは趣味そのものだったんだけど、4月になって一人暮らしを始めて、残業も多い中でなかなか趣味に打ち込む余裕もなくて、これはもう仕事を自分の主ジャンルにするしかないんだろうか…とも思っていて。私にとって天童くんは自分がいちばん大事にしているものを手放して先に進んでいく子でもあって、よりにもよって天童くんの誕生日にそんなことを実感したというのが勝手に引導を渡された思いだったのかも。
友達にそんなことを話しながら、天童くんという子を好きになって本当によかったな~と思った。まあでも趣味は続けるけどね!


・3年ぶりに高校の友達と会った
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会ったのは天童くんのお誕生日の翌日。リンツカフェでチョコのアイスを食べた。
神楽坂のおいしい中華を食べて(https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13156026/)、この3年に何があったとかいろいろお話した。
彼女は今彼氏と一緒に神楽坂に住んでいるんだけど、夜仕事終わりにタクシーで飯田橋にごはんを食べに行って、歩いて部屋に帰ったりするらしい。なんかすごくいいなー。
なぜかお互いの職場を見に行く流れにもなって、不思議な一日だった。来月私の部屋にお招きする予定。


・初めてのサークル参加
あっけなく申し込めてしまった! 思っていたよりずっと簡単だった…そしてとても得難い経験をさせていただいたなあ、と思った。
イベントに参加したときに「出ないんですか?」と聞いてくださった方がいて、なんだかそういう風に気にかけていただけるのが嬉しくもあって、エーイ! とばかりに申し込んでしまった。
時間もあんまり無かったし、印刷所にお願いする方法もよくわかんなかったし、コピ本で…と思ったらそれもよくわかってなくて、印刷の当日に「アレッ? コピ本って4の倍数のページ数にしなきゃいけないのか?!」と気づいて焦ったりもした。
そして今回表紙を描いてくださった上にコピ本作成に際するいろいろを教えてくださった方がいて、本当にご親切に甘えてしまっていました。有り難い上に嬉しくて、こんな神様のような方が…と拝むような気持ちだった(そして後から甘えすぎたことをすごく反省した…)。
その方は本を買う側として個人的にtwitterだったりpixivだったりをフォローしていた方で、こんなことってあるんだなあ、有難いなあ…と思ってイベントが終わった今も噛みしめてしまったりもする。
それにお描きいただいた表紙効果がすごくて、用意してた件のコピ本も全部はけたのが嬉しかった。と、虎の威を借ってしまった…。
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イベント後に千疋屋で食べたチョコバナナパフェ。ハヤシライスも食べたよ!


・感想が嬉しかった
何かを言ってくれるっていうのがすごく嬉しいな~って思ってしまう。嬉しいから全部スクショしてときどき見返してしまってて、ホントにめちゃくちゃ元気が出るなあと。私も匿名を中心にもっと感想を送りたい。


・カレーパーティーをした
cookforyou.jp
このレシピを試しました。
一人暮らしをしてからカレーは一度も作ってなかったんだけど(量が余りすぎてしまうし)、ちゃんと手間をかけるとホントにおいしいな~。
天童くんのお誕生日祝いのとき千疋屋に並びながら持ち上がった企画だったんだけど、とても楽しかった。
友達がこのレシピを試したいんだけど家は甘口派だからなかなか試せないんだよね~…、と言っていて、それならお泊り会でカレーを作ろう! ということで実現。
フードプロセッサーを買ってその威力に驚いたり、みじん切りにして冷凍してた玉ねぎがなかなか溶けなかったり、鍋が若干小さかったり、いろいろあったけどワイワイ言いながら作れて楽しかった。
刀剣乱舞のアニメと刀ステ、ユーリを流しながら作業して、ごはん食べて銭湯に行って、推し本会もして、すごく充実の一泊二日でした。
あとカレーを作った次の日は夜ごはんとして餃子も作った! でもこっちはなかなか焼くのが難しかった…。
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人と食べるごはんはすごくおいしい。

帰省とかいろいろ

3月に実家を出て一人暮らしを始めて、めでたく23区民になりました。

家賃がすごく安い、その割に駅からの距離もまあまあで広さもある、ということでエーイとばかりにこの物件に決めてしまったんだけど、赤ちゃんGが棚に巣を作っていたり、隣の部屋のおじさんのくしゃみがよう聞こえたり、また別の隣の部屋からは深夜2時まで映画の効果音が聞こえたり、でわりと悩ましいこの4ヶ月だった。

(脱毛の時、雑談してて施術してくれたお姉さんに家賃と場所を言ったら「事故物件…?」って聞かれもした)

 

そして4月に部署も異動になって、残業もすごく増えてびっくり。まあこれが社会人としては平均的な生活スタイルなんだろうか…という感じ。平日夜はホントになんもできない。でも通勤時間が短くなったから身体は楽で、とはいえお客さんからの電話を取らなくなったら日中だいたい眠いし、栄養が偏っているからかなかなか疲れが取れない気もして、生活していくって大変だな~…と今更のように噛みしめたりもする。あと私の手料理は雑な味がしてあまりおいしくない。

GWに一度帰っていたんだけど、つい先週4日ほど実家で過ごしてみたらとても快適で、なんで実家出ちゃったかな~、バッカだな~…、とか思いもしたけど、まあ出てしまった以上仕方ないよなあと。

 

「あとどれだけいるかもわからないし。ここを楽しむ方法を必死で考えたんだよ」(星野博美『島へ免許を取りに行く』集英社、2016年、p.162)

 

星野さんの本の中のこの言葉をなんとなく思い出してしまった。こういう姿勢が必要になってくるのってきっとこの先ずっとなんだろうなって気もする。

帰省したのは金曜の夜だったんだけど、母に地元駅まで迎えにきてもらって車に乗り込んで、体調が悪かったので後部座席で荷物を枕にして横になっていた。

母がちょこちょこ近況について聞いてきて、まあ先月は残業がすごく多くて、ってことを話しはじめたらなんかちょっと泣けてきてしまい我ながら「な、情けねえ~…」という感じだった。ホッとしてしまって涙腺が緩んだ模様。

一人暮らしだと家に帰ってしゃべる人もいないし、正直実家でしゃべる相手って母くらいだったから、戻ったらいっぱい聞いてもらいたいことがあったはずなのにタイムラグがあるとかなり忘れてしまっているししゃべりだしても言葉にするのが途中でめんどくさくなってしまいもするもんで、これが一人暮らしの弊害か…? とも思った。どんどん人とうまくしゃべれなくなるやつではないか…。

そうは言いつつたくさん世話を焼いてもらって、つくづく実家っていいな~と思った。

 

・幼馴染の家に繋がる坂がなんか森みたいになってた

驚くほど背が高い樹がワッサーなってて、遠目に見てびっくりした。母に言ったら幼馴染のおばあちゃんが最近元気がないみたいで、枝下ろしを誰かに頼むことをしばらくしてないらしかった。そんな話をしながら幼馴染のおばあちゃんの記憶が二十年近く前の姿で止まってることに気がついた。

 

・実家のトマトがおいしかった

実家は畑があるんだけど、毎日のようにトマトを食べていた気がする。うちのトマトは青臭いんだけど、味がぼやけてない感じがして好き。

トマトと卵の中華炒めにして食べてた。

(鶏がらスープのもとを溶いた卵を焼いて一度フライパンから下ろした後、トマトだけで焼いて最後に卵と炒め合わせるレシピ。トマトを焼くときは油ちょっと多め、塩きつめにするとおいしい)

 

・母の手料理がおいしかった

バラの薄切り肉にししとうだとか、トマトとチーズだとか、大葉だとかをそれぞれ巻いて焼いて食べさせてくれたのがすごくおいしかった。簡単だから今度真似したい。

 

・お風呂上りに母と話したのが癒された

アルビオンの美容液を母にプレゼントとして渡したんだけど、お風呂上りに私も使わせてもらった。あと母が買ってる雪肌精も。私も今使ってるよくわかんない化粧水が無くなったら雪肌精にしようかと思った。お風呂上りにだらだらおしゃべりするのも久しぶりでなんだか懐かしくて癒された。

 

・家の周りが静か

今住んでる部屋は壁が薄いから隣の障子やらサッシやらの音が聞こえる…。

その点実家は夜すごく静か。でも部屋が妹と同じなので、妹の再生するユーチューバーの音声がしんどい。イヤホンをしておくれと言いたいが不仲なので言えない。

 

・服を買いに連れていってもらった

日曜の夜、何の気なしに服を買いに行きたいな~と言っていたら、月曜午後に連れて行ってくれた。母はパートをしているんだけど、午後休を取って。

今思うとわがままっぽいことを言いたかったんだよな~自分…という感じで、あ~なんかすごく甘えてるし甘やかされてるな、と思った。

 

・夕飯を作った

梅とレンコンと大葉の餃子、ゆで卵と大根の煮物、人参とちくわのマヨポン炒めを作った。うーん。やっぱり雑な味がした。でも自分一人が食べるだけじゃないと作るのにも張り合いがある。料理上手になりたい。

 

島へ免許を取りに行く (集英社文庫)

島へ免許を取りに行く (集英社文庫)

 

天童くんと備忘録

 天童くんみを感じた文章の備忘録です。

 

魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)

魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)

 

 

心の中に生じたモヤモヤとした得体の知れない屈託を「悲しい」とか「切ない」とか「餃子が食べたい」という言葉によって言い当てることによって、われわれは自己の感情を突き放して客観視する契機を得る。どんなに複雑怪奇な現象もわれわれは言葉かイメージか数式のような記号によって把握しようとする。われわれ自身の思考も感情も、言葉の助けを借りてより深く、より詳細に展開することができる。しかし、ほかならぬ、この思考にとって欠かせぬ手段である言葉が、逆に思考を停止させたり、ミスリードしたりする危険をはらんだ曲者であることを、肝に銘じておきたいものである。(米原万里『魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章』新潮社 、1999年、pp.80-81)

 

この文章に思い出されるのは、コミックス第20巻収録の第176話「新鮮」での天童くんと若利くんのやりとり。

第176話、天童くんは若利くんが日向を嫌だと思う理由について話す。天童くんは指摘する。若利くんが日向を嫌だと思うのは、「得体が知れないから」なのではないかと。

天童くんは若利くんにとって思考や感情を客観視する契機を与える存在だ。「モヤモヤとした得体の知れない屈託」を生じさせる「複雑怪奇な現象」を若利くんにとっての日向だとすれば、日向への理解の手助けをする天童くんの存在は「言葉」ほかならない。

そして引用の中でも語られている通り、言葉は思考や感情をより深く、より詳細に展開することを助ける存在でもある。

同じ第176話、若利くんは天童の言葉を借りると、と前置きした上で「ノッてきた」と言う。さらに第179話「嫌な男」では、第176話での天童くんの言葉を借りるように日向について「何か嫌だ」と思う若利くんが描かれている。

天童くんは若利くんの思考や感情を展開する言葉を与える存在だ。

あと最後の一文の「曲者」というのもなんだか天童くんっぽいなあ、と思ってしまう。

 

 

 

 私たちは時間の経過とともに成長し、老いていきます。歳を重ねるにつれ、体や頭の動きが衰える一方で、多くの経験を重ねて直観力は鋭くなっていく。おしなべてみれば、人間の一生には全盛期も衰退期もないのです。だからこそ、“今さら”ではなく“今から”。好奇心をもって新しいことに挑戦することが大事です。(佐治晴夫「『今さら』ではなく『今から』。それだけで人生は変わります」、『暮らしのおへそvol.23』、2017年1月30日、pp.45-46

 

原作の天童くんというよりも、この先を歩んでいく天童くんがこうあってほしい、という理想をこの文章に見たのかもしれない。引用した中での「多くの経験を重ねて直観力は鋭くなっていく。おしなべてみれば、人間の一生には全盛期も衰退期もない」というのが個人的なこの文章の中の骨子かなあ。

直観というのが天童くんを連想させたんだろうな~と思ったけど、天童くんのプレースタイルは直観でなくて直感だった(ということに今更気がついた)。

でも直観の意味をインターネットで調べてみたら「推理によらず、直接的・瞬間的に、物事の本質をとらえること」と出てきたから、天童くんといえば天童くんかもしれない。

白鳥沢学園高校はバレーの強豪校で、そんなバレー部のスターティングメンバーとして天童くんはコートに立ってきた。そのための努力はきっと並大抵のものではないはずだし、それくらいに天童くんは自分の好きなバレーをすることに執着してきたのだろうとも思う。

けれど第21巻収録の第189話「宣戦布告・2」で、天童くんは高校でバレーを止めることを明言する。

天童くんの執着してきたプレースタイルは、現代のバレーシステムの中では決して歓迎される類のものではない。しかし、白鳥沢学園においてはそのプレースタイルは肯定された。天童くんにとって白鳥沢学園は、自分の好きなバレーのできる楽園だった。

第189話、白鳥沢学園高校に対する烏野高校の勝利をコートの外から見届けながら、天童くんは「さらば俺の楽園」と口にする。天童くんにとって自分の好きなバレーのできる楽園こそが白鳥沢学園高校であって、その敗北は他でもない楽園の終わりでもある。なぜならば、天童くんは三年生であり、春高出場は白鳥沢学園高校の選手として公式戦に出られる最後の機会だからだ。

自分の好きなバレーをするという点においては、確かに白鳥沢学園高校での三年間は天童くんにとって全盛期であったのかもしれない。けれど私は、白鳥沢学園高校での三年間が天童くんのこの先の人生においての全盛期であって欲しくないともずっと思っている。

バレーを止めたとしても、天童くんのこの先の人生にはたくさんの選択肢がある。きっといくつになっても新しいことはできるし、どんな選択をしたとしても、天童くんが幸せだとか、楽しいだとか思える瞬間はいくらでもあるのだと信じたい。天童くんの人生が、今も昔もこれからも優劣なくかけがえのないものであり続けてほしい。

原作の天童くんは私にとってどうも永遠の18歳というか、年を取っていくイメージもあまり湧かないんだけど、もしもこの先大人になっていくとしたらそうであってほしいな~と思う。

 

 

以上、ここ最近で天童くんみを感じた文章でした。